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Channel: ☆舶来工具について色々と語ろう☆
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S・K X-FRAME

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久々に?これぞ舶来工具!という物を手に入れた。俺的な舶来工具の定義とは,「生産がメーカーの所在地(国)であることは勿論だが,その製品にオリジナリティーがあり,かつ,日本やアジアの他のメーカーより優れた機能を持っている物」というものだ。で,今回輸入したS・KのX-FRAMEというラチェッティングレンチだが,勿論,この条件に当てはまる工具なのは言うまでもない。
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S・K X-FRAME 12PCメトリックセット
発売された当初は$400近かったが,徐々に値段がこなれて?現在は$200強で手に入れる事が出来る。この12本セットは18,15,9などの日本では使われないサイズも含まれているので,敢えて買うならば7本のセットでもいいかもしれない。勿論?言うまでもなくMADE IN USAである。S・Kはアームストロングなどと並び,アメリカ製を売り物にしているメーカーなのだ。
 
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レンチ形状ははこんな感じ。
両側が日本のライツールのように肉抜きされて,Xという形を作っている。これがX-FRAMEという名前の由来だ。メッキはピカピカのフルポリッシュ。昔からのS・Kスーパークロームと同様の仕上げである。
 
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リング側はこんな感じ。
何か外周が広いので大きく見えるが…!裏側は黒いリングに二つの穴が開いており,これを特殊工具を使って回せば,もしかしたらギヤ部をバラすことが可能なのかも。この,リング側が他メーカーより優れた機能を持っており,何と!振り角は120Tギヤレンチ(3度)の上をゆく1.7度。構造は今までのギヤレンチ系工具とは一線を画する6パウル構造で,今までの工具のように**Tというギヤ数では表すことは出来ないのだ。ちなみに、リング側のオフセット角度はゼロ。
 
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ギヤはこんな構造になっている。
カリカリと回してみると,断続的に6個中どこかのパウルギヤが当たる感じで,「カリ,カリ,カツッ」というようなフィーリングである。しかし,このカツッというのは別にショックが大きい訳ではなく使用感は従来からのギヤレンチ系工具と殆ど変わらない。
 
メーカーのプロモーションビデオ
 
 
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オープンエンド側はこんな感じ。
口の奥が角張っている4面接触タイプ。SureGripという面接触ドライブの構造で4面全面に溝が切ってある。4面全部というこの構造も俺が知る限りこのS・Kだけだと思う。ちなみに,かつて発売されていたスタビレーのソフトグリップも4面接触タイプの開口部だったが,面接触加工されていたのは2面のみだった。
 
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従来からのレンチと比べてみた。
重ねた工具はこのS・Kと同じくアメリカ製のギヤードレンチで,どこのメーカーよりも頭が小さいアームストロング。何と!S・Kは殆ど同寸法だったのだ!黒いリングが頭を大きく見せているようで,X-FRAMEは他より頭が大きいのでは?という印象だったが,外周はアームストロングより若干大きめ,厚さはほぼ同じだった。(写真の向かって右がS・K)カタログのスペックは調べていないが,持った感じの重さも殆ど変わらないと思う。蛇足だが,俺も昔はカタログスペックを気にして,「どこよりも軽く,どこよりも薄く小さく」というようなことを寸法で比べたものだが,最近はカタログがオンラインなので調べるのも面倒?だし,「工具の使用感という物はカタログスペックでは表せない」という悟りを開いて?いちいち調べないようになってしまいました(苦笑。まぁ,クリアランスが小さくて入る工具を選ぶような状況の時は真剣に調べますけど。
 

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