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Channel: ☆舶来工具について色々と語ろう☆
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Remember "ROBINSON JET TWISTER"?

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今年の正月も3年前同様にワイヤーツイスター関連3連発(笑。
当時のロビンソンの記事の中で現行のミルバー製ワイヤツイスターにはエアロツイスタープロフェッショナル31Wというこのロビンソンに凄く似ているモデルがあり,もしかしたらロビンソンの型を使って再生産しているのではないだろうか?」と書いたが,その31Wが手に入ったのでROBINSONと比べて見ましょう。
イメージ 1
下が今回手に入れたMILBARの31W
大きさは両方とも9inなので殆ど変わらない。上のロビンソンとは微妙に違うが本当に似ている!!

イメージ 2
ジョウ部分の表裏
これは違うタイプなのでちょっと違う。ロゴの入れ方は同じ???

イメージ 3
ロック機構のスライド部分
これは穴の数が違うし,下のミルバーは仕上げが雑だ。エンドキャップも上のロビンソンは砲弾型と言うべき?尖った形をしている。レバー部分もロビンソンは磨きが入っている感じの仕上げだ。

イメージ 4
ノブ部分
上がロビンソン,下がミルバー31W。ローレットの粗さが違うが径や厚みは殆ど同じである。ロビンソンに付いているベアリングは後付けの物。昔からオートリターンではないこのタイプのツイスターにベアリングを付けるのは半ば常識?だろう。(理由は3年前のVECTORの記事を参照)しかし,素手で回す場合は真ん中の凸が効いていて,戻すときも意外とすんなり回せて戻せる。掌に滑り止めが付いているグローブとか付けたりしてるとまずダメだが。

イメージ 5
ノブ部分裏側
右のロビンソンには刻印が入っている。しかも,商品名のジェットツイスターではなく,工具名称であるワイヤーツイスターという刻印だ。左のミルバーは無刻印。仕上げの感じは殆ど同じだな。

イメージ 6
ベアリング部分
左がミルバーで右がロビンソンだが,形状,材質ともに同じといっていいだろう。

イメージ 7
ハンドルのロック部分
上がロビンソンで,丸棒をL字型に曲げた物を圧入?してある。
下のミルバーは一体で削り出している感じ。見ての通り表面仕上げは粗い。

イメージ 8
PATENTED
ロビンソンはジョウの部分にパテントナンバーが刻印されていたが,ミルバー31Wはこの部分に単に「PATENTED」という刻印が入る。何らかのパテントで作られているのは間違いないが,番号は入っていない。その他,「M」と「S」のような不明な刻印(イヤーマーク?)も入っている。この裏側には,工具にはお決まりの?「WARNING WEAR SAFETY GOGGLES」刻印が入っている。

イメージ 9
Made in USA
31Wが入ってた薄汚れた白い箱にはMILBARの印刷などは一切無く,この小さなシールが貼られているだけ。ちなみに,工具自体にはUSA刻印は全く入っていない。

結論
このワイヤーツイスターはロビンソンの型で作られているのは間違いない!というか,後期のちょっと質の落ちた時代のロビンソンそのものといっていいだろう。と思って色々検索掛けてみたら。こんな文章が見つかった。アメリカのある工具掲示板での書き込みなので本当かどうか裏付けが無いが。

Only two American companies made safety wire pliers in recent years, Robinson and Milbar. Well, Milbar bought out Robinson, and still manufacture the Robinson Jet Twister.

グーグル先生の翻訳。
近年、2つのアメリカ企業だけが安全ワイヤープライヤーを製造しています、RobinsonとMilbar。 まあ、MilbarはRobinsonを買って、まだRobinson Jet Twisterを製造しています。

えっ?ロビンソンってミルバーに買収されていたのか???と思って,さらに検索掛けたがヒットせず…!まぁ,ネットが普及する前の話だろうから記事が残っているとも思えないが…。で,しつこく言葉を変えて検索してみると???こんな文章も見つかった。

Other Milbar Twisters:Milbar Aero Twister
Robinson and Milbar are now owned by the same company, and they have relegated Robinson to the economy model and Milbar as the deluxe line. As such, Milbar's Aero Twisters are the exact replacements for the original Robinsons, even down to using the same forging, plus all the same great features of the old Robinson pliers. Made in the U.S.A.Right hand twist, manual return.

グーグル先生の翻訳。
その他のMilbar Twisters:
ミルバーエアロツイスター
ロビンソンとミルバーは現在、同社の所有であり、ロビンソンを経済モデルに、そしてミルバーをデラックスラインに転任した。 そのため、MilbarのAero Twistersは、元のRobinsonsの正確な置き換え品であり、同じ鍛造品を使用した場合でも、古いRobinsonプライヤーのすべての優れた機能を使用する場合もあります。 アメリカ製。右手でねじれ、マニュアルリターン。

これは,航空機用品を扱うショップのページみたいだが,2003年以来更新されていないようだ。しかし,ショップが嘘を書くとも思えないし,この記述はほぼ正解なのだろう。少なくとも2003年以前にロビンソンはミルバーに吸収されていたということである。ということは?

現行ミルバー31Wはロビンソン直系のモデルで,刻印こそ違うがロビンソンのワイヤーツイスターとほぼ同じ物!!
ワイヤーツイスター業界?は,すべてのタイプのワイヤーツイスターを製造出来るSTRIDETOOLの一人勝ち!!
ってことだな…(笑。

今はBSIもMILBARもSTRIDETOOLの傘下だし,世界のワイヤーツイスターはアジア製を除きすべてMILBAR製になったといっても過言ではないだろう。もはや,アジア生産の安物(何故か?すべてミルバー5W4のコピー)かアメリカ製ミルバー(含OEM)の2択しかないのだ。いや,もしかしたらアジア製もミルバーのコピーではなくライセンスで作られているとしたら,ミルバー以外は存在しないってことに…???

蛇足
色々検索してみたけど,ロビンソンの情報って本当に少ないね。俺のページばかり?出てくる。だもんだから,けっこう俺の文章がパクられていて,今ヤフオクに出ているロビンソンの記述も微妙に俺のブログのパクリ文章だな(笑。内容はパクっても自分の言葉で書けばバレないのにねぇ(苦笑。


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