今日はゲタ代わりに?使っているスクーターのタイヤ交換。久々にタイヤレバーの登場。
手持ちのタイヤレバーを並べてみた。
まぁ,実際の作業中はこの中の2~3本しか使わないのだが,タイヤレバーはブログ,HPを含めて初登場?なので工具箱の中から引っ張り出したというわけだ。左から,HAZET850-12(2本),BMW純正(2本),BREEZER(2本),BELZER38-16(1本),HAZET650-8(2本),PB6675:9x170(2本),DOWIDAT38-8(2本)。実際には同じ物をもっと持っていて,BMW純正があと2本とHAZET850-12が1本ある(笑。
ちなみに,タイヤレバーはその使用方法から2本買いが基本なのに何故BELZERが1本かというと,「絶版で手に入らなかったんだよぉ!」これ買ったのは相当昔でBELZERが未だ元気だった頃。メーカーが消滅してからハタと気がついた!「そういえば1本しか買ってねぇ!!」長いレバーはバイクには殆ど使う事がないので油断していた。だが,時既に遅し!どこを探しても新品は無いのだった…!。蛇足だが,中古及びSANDVIK-BELZERやアルゼンチン製は OUT OF 眼中です…(笑。って,何十年前のコトバだよっ!
工具の仕上げはこんな感じ。
どれも仕上げやメッキは綺麗で,加工の必要なく即使用可能なのが一流品たる所以だ。安物のタイヤレバーはバリがあったり先端が尖っていて削って加工しないと使い物にならないのだ。仕上げも塗装で塗料がボロボロ剥がれるし,剥がれた所からは錆が出てくる。車載の工具袋の中が茶色い錆の粉でザラザラになった経験を持つ閲覧者の方々も多い事だろう。
曲がり側はこんな感じ。
左から,BREEZER,PB,BMW純正,HAZET650-8,DOWIDAT38-8,HAZET850-12,BELZER38-16。BREEZERはアメリカ製でアルミリム専用。断面は丸で材質はアルミ合金なのでタイヤレバーやタイヤアイアンとは呼べない?かも。PBはスプーン型と呼ばれる形状で仕上げはピカピカのメッキ。最近のタイヤレバーはこの形が主流かもしれない。事実,使いやすさは特筆モノで,リムとビードの隙間にスパっと入るし,グリップ付きは力が入るし,今回の作業では主役でした。他の5本は全てドイツ製なので仕上げは似たり寄ったりだが,HAZETは650と850では先端の形状を変えている。650は角だけを丸く隅切りしたような形状だが850は先端が細くなる形状になっている。材質は,ドイツ製5本の中でBELZERのみがバナジウムエクストラ,それ以外はクロムバナジウムを使用。
直線側はこんな感じ。
BREEZERとPBはこちら側がグリップになるので除外。左から,BMW純正,HAZET650-8,DOWIDAT38-8,HAZET850-12,BELZER38-16。しかし,HAZET650-8,DOWIDAT38-8以外はこちら側も曲がっている。しかし,上の写真と比べてみてもわかるがえぐれがなく,単に曲げているという形状になっている。同じ8インチのHAZET650-8とDOWIDAT38-8が同形状であることから何らかの規格(DIN?)が存在するのかもしれない。
オマケ!
タイヤ交換(パンク修理)時にあると便利なグッズたち
左上から,MOTION PROのRIM SHIELD,BEAD BUDDY,BEAD POPPER.。左下からホンダ純正リムプロテクター,ヤマハ純正エアバルブプーラー。RIM SHIELDとリムプロテクターは名前のとおりリムの傷付きを防ぐ物。リムプロテクターは20年以上前に買った物だが,当時はホンダ純正しか無かったのだ。BEAD BUDDYはリンク先を見ると解ると思うがビードの浮き上がりなどを止めておく物。また,輸入工具ではないので今回は登場させなかったが似たような物でスポークに引っ掛けておくL型のタイヤレバーも俺は持っている。BEAD POPPERはビード落とし。俺のように体重のあるオッサンは全体重を掛ければ大半のビードは落ちる?が,体重の軽い人や固着したビードはなかなか落ちないものだ。そこで,このBEAD POPPERをリムとビードの間に叩き入れて落とす。しかしながら,今回もそうだが家でタイヤを弄るときはタイヤビードブレーカーを使うからBEAD POPPERはまったく出番がない。
エアバルブプーラーはチューブの口金を引っ張る工具。当然,チューブタイヤ以外では出番がないのだが,これの発売当時は画期的な出来事だった。ワイヤーの先にタイヤバルブと同径のネジが付いているだけの単純なこの工具のありがたさは,固いチューブタイヤのパンク修理や交換をしたことがある人でないと理解出来ないだろう。ちなみに,これも20年くらい前はヤマハ純正しかなかった。当時はキジマやデイトナなどに整備用小物類のラインナップは無く,この手の商品はメーカー純正しか手に入れる手段がなかった。蛇足だが,今でこそ一般的な商品であるワイヤーに注油するワイヤインジェクターも発売はヤマハ純正が一番最初だったはずである。