今回で第34回目を迎えるオートサービスショー。もちろん行ってきましたが,何か年々規模が小さくなっているようで,回りどころが少なくなったように感じます。出展しても販売に結びつかないためなのか?スナップオンやマック,ハゼットなどの海外の有名どころは出展していないし,大手輸入元の喜一工具も出ていない。国内有名メーカーはKTC,TONE,Ko-kenのみでベツセルは未出展。そんな中で頑張っている?アストロプロダクツの出展は喝采を送りたい感じではあるが…。まぁ,アストロの見慣れた工具は特に見るべきところではないけどねぇ(笑。
開会式の模様(テープカット)
前回も書いたかもしれないが,オートサービスショーの通?は開会式から参加するのだ(笑。しかし,前方真ん中あたりで,でかいタブレットで撮影してるヤツ,ハッキリ言って邪魔です。この写真を写す直前まで,ずっとこれを高く挙げていて壇上のテープカット出席者の顔が隠れてしまうので,注意こそされないが,後ろで撮影してる殆どの人が邪魔だと感じていたはず。
で,今回気になった工具は…
GARANTの工具
スマートツールが販売するGARANTの工具。ドイツのブランドだ。しかし,「この工具どこかで見た形だなぁ」と感じる工具通の方も多いだろう。ラチェットハンドルはドイツ製。ドライバーはスイス製。となれば製造元はわかりますよね?ラチェハンはグリップこそ違うがスタビレー製,ドライバーはPB製だそうだ。「明らかに同じで,価格が本家より高かったら誰も買いませんよね?」とブースの人に問いかけたら,「もちろんそれは承知してるので本家より安値で売る予定です」とのことでした。ここには写っていないが,スパナ等レンチ類は,仕上げの感じからして,ドイツ製だがスタビレーではないようでした。(ブースの人もレンチの製造元は分からないと言っていました。)
CP(シカゴニューマチック)の電動インパクトレンチ
最近,空圧工具メーカーはエアーツールだけでは販売が伸び悩んでいるためか,充電電動工具に力を入れているようで,今回のショーでも,日本のシナノや空研,インガーソルランドなども電動工具の展示に半分くらい費やしていた。そして,各社決まって説明にでてくるフレーズが,「空圧工具のノウハウを生かした製品で,ハンマー部などは自社製です。」というようなもの。ここを強調して従来からの電動工具メーカーと差別化を図っているようである。で,CP8848のインパクトだが,なんと珍しいフランス製!しかも,この機種は電池が日本製でした。ちなみに,ここには写っていないが,残念ながら小型の機種は例に漏れず?本体も電池もチャイナ製(苦笑。
SI(信濃製作所)の低頭アングルドリル
このショーで初見参だそうだ。従来のアングルドリルはエアツール部は自社製でもドリルチャックはジャコブスなどのメーカーの汎用品を組み込んでいた。しかしこの方法ではドリルチャックの寸法により高さを下げるのには限界がある。そこでシナノの設計者は考えた。「ならば低いチャックを造ってしまえばいい。」さらに低くするならチャックを本体の中に収めてしまえばいい。」と。そんな訳で出来たこの製品。世界のどこのメーカーにもこの手の製品は無いので,特許申請予定だそうだ。これはちょっと欲しいなぁ。唯一この製品の残念なところは特注のチャックゆえ,チャック回しも専用品になって汎用品では回せない事か。
世信バッファロー(韓国製)の工具
今回のショーも傾向として台湾やチャイナ製の工具が目立った訳だが,アジアンブランドで単独で出展していたのは台湾のTOPTULとここだけだった。上海SATAも展示があったが,あくまで輸入元の展示である。で,この世信バッファローだが,今回は興和精機の一角に間借りしての展示だった。ちなみに工具の質はまだまだ台湾製にも及ばないレベルで,このまま売ったのでは価格設定にもよるが,まず日本の整備業界に受け入れられないだろう。DIY向けにしてもチャイナ製のホームセンタープライベートブランドと同じレベルなので苦戦を強いられるだろう。昔からJIS規格を取得していた唯一の外国メーカーだけに,ちょっとは期待したいところではあるが…!。
今回のオマケ!(戦利品?)
空圧工具メーカーは空気を動かすのが好きなのか?3社とも団扇を配っていた。インガーソルの団扇の上にあるのはCPのロゴの入った金太郎飴?1個でパッケージされているが,切る前は「どこを切ってもCPマーク」の金太郎飴だったに違いない(笑。その下が上海SATAのミニライト。その下はCPのミニキーリール。ボールペンとメモパッドはKo-ken。その他,ここには載せていないがKo-kenやSP-AIRのステッカーなどをゲットしました。
それでは今回はこの辺で…。
皆さん,ご安全に!!
毎回同じネタでスミマセン(苦笑。