今回輸入した工具はこれ。
ギヤレンチ(GEARWRENCH)ブランドの工具。
ギヤレンチといえば殆どの人がコンビネーションタイプのギヤードレンチを思い浮かべるだろう。今や,その手の工具の代名詞にすらなっていて,他社製品でも同様の形をしていればギヤレンチと呼ばれてしまうのは周知のとおりである。しかし,近年の本家「ギヤレンチ」は,ギヤードレンチ類にとどまらず,スクリュードライバーやプライヤー類,そして,今回紹介するソケットレンチ類なども「GEARWRENCH」というブランドで製品展開しているのだ。これらの製品を紹介するときは当然,「GEARWRENCHのソケット」とか,「GEARWRENCHのラチェットハンドル」などと紹介しなければならない。極めつけは「GEARWRENCHのギヤレンチ」と紹介しなければならない場合か?こうなると,もう何だかわからねー(笑。
ソケットはこんな感じ。
仕上げやメッキはけっこう綺麗。座グリも深くもなく浅くもなく一般的な感じか。Sq側の部分は角の逃げが付く,ディンプルは普通の4箇所タイプ。アメリカのEASCO製ではないゆえ,四角の2段タイプは採用されていない。ソケットのボルトに対する攻撃性については,HPの「お肌に優しいソケットって…???」に後日アップします。
ラチェットハンドルはこんな感じ。
ギヤ数は60。US PAT.7131353という,EASCOが所有するパテントで製作されるため,構造はマトコやクラフツマンのシールドラチェットハンドルとまったく同じである。違うのはシールドのOリング。アメリカのEASCO製はオレンジ色のシリコン系?のリングを採用しているが台湾製のこれは単なる黒いゴムのリングが使われている。
Sq部はこんな感じ。
仕上げは以前紹介した「ダナハー異母兄弟」のページで紹介したドレイパーのラチェットとまったく同じ感じ。切削痕は残ったままだ。まぁ,同じ台湾LEA WAY製?だから当たり前なのだが…!
マトコに魅力を感じなくなる瞬間…(苦笑。
ダナハー異母兄弟番外編?右2個はアメリカ製。方や左のギヤレンチは台湾製。メカニズムはまったく同じ。しかし価格は???右端のクラフツマンはギヤレンチの約1.5倍位だし,他のブランドには無いクイックリリース機構が付いているから未だ許せる。しかし,マトコは3倍以上!!デザインも刻印が違うだけでさほど違いは無い。高い金出してマトコなんて買うヤツの気が知れない。←って,お前も買ってるだろ!ってか(笑。蛇足だが,右端のクラフツマンは,現行ではチャイナ製に変わってしまったらしいです。あくまで,ネット上から得た情報ですが…。
12ポイントソケットのパッケージ
Made in China!上海SATA製だろう。2008年なので未だダナハーツールグループである。EASCO HAND TOOLの文字も見える。日本で買えるギヤレンチブランドのレンチ類はバルク輸入して日本でパッケージしているから本当の情報はラベルから見ることは出来ない。ライト精機,SIGNETなどが販売するギヤレンチは生産国すら印刷していないのだ。ある意味,故意にやっているんじゃないか?とさえ思うくらいだ。まぁ,製品に印刷や刻印されているTAIWANやCHINAの表示の上へ故意に値札を貼って隠している「上質工具の店」よりかはマシだが…(笑。
6ポイントソケットのパッケージ
Made in Taiwan。これは台湾LEA WAY製。2010年なので既にアペックスツールグループに替わっている。GEARWRENCHの商標権もEASCO HAND TOOLからApex Brandsという会社に移ったようだ。しかし,後の年代の製品が台湾製ということは製造が台湾からチャイナに移行したのではなく,製品によって製造元を変えているのかもしれない。あっ!もしかしたらこれが噂の?注文してみないとどちらが来るか判らないという「Made in China or the Taiwan」ってヤツなのか???