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Channel: ☆舶来工具について色々と語ろう☆
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消えゆくアメリカンツールたちを追って…。

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前回にも書いたが,今俺はアメリカ製の工具を集めている。今や絶滅危惧種?であるアメリカンツール…!今回輸入したのはこれらの工具だ。
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ARMSTRONGの工具
アメリカ製を売り物にしている?力こぶのマークで有名なアームストロング。当然,ギヤードレンチ類も製品の100パーセントがアメリカ製だ。今やアメリカ製のギヤードレンチはこれらを生産しているEASCO製しか存在しないようである。初期のスナップオン製ギヤードレンチもアメリカ製だったようだが,現在は台湾製になってしまったようで,アメリカ製で生き残っているのはEASCOが生産しているアームストロングとマトコやクラフツマンの一部製品くらいだろう。
 
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コンビネーションギヤードレンチ
上から,リバーシブル,スタンダード,スタビー。ピカピカのフルポリッシュだが,国産のネプロスのように極端に仕上げが良い訳ではない。メーカーも謳っているとおりアームストロングはあくまでインダストリアルツールである。もともとは設備系にシェアがあったメーカーゆえ,インダストリアルツールの中でも比較的綺麗な仕上げの工具なのだろう。しかし,写真がイマイチだなぁ。フルポリッシュの工具って撮るのがホント難しい(苦笑。
 
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ボックスタイプギヤードレンチ
台湾やチャイナの製品も含めて,ギヤレンチ系の工具と言えばコンビネーションタイプが主流なのだが,俺としてはこの形が正解だと思う。ちなみに,各メーカーはギヤ側で本締め出来る事を売りにしているようだが,「本締め」とは決して「本気締め」のことではなく,そのボルトサイズの規定トルクで締める事を指す。オープンエンド側では本締めすら出来ない。ところが,このタイプであればギヤ側で早回しして本締めの後,最後にボックス側で本気締めも出来るというスグレ物である(笑。冗談はともかく,ギヤレンチ系の工具を緩める事に使うのはギヤの寿命を縮めるのでやめた方がいい。その点ボックスタイプならば緩め時の過大なトルクもOKなのでボックス側で緩め,後はギヤ側で早回しという使い方が出来るから俺的にはこの形が正解という訳なのだ。
 
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試しに?先日輸入したチャイナ製クラフツマンと比較してみた。
メッキの感じは似たりよったり?全長も殆ど同じ。しかし,この写真からも解るかと思うがオープンエンド部やリング部の寸法がクラフツマンの方が大きい。これは強度的な理由によるものと思われる。チャイナ製のクラフツマンはアームストロングと同じサイズにしたら強度が出ないのだろう。
 
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重ねてみるとさらによく判る。
チャイナ製クラフツマンの上にUSA製アームストロングを重ねるとクラフツマンがはみ出ている…(笑。
 
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参考に,アメリカ製時代のクラフツマンと比べてみた。
同じ全長ではないので重ねることが出来ないが,オープンエンド側もリング側も明らかに殆ど同じ大きさだということが判る。まぁ,同じ工場製なので当然と言えば当然なのだが(笑。ちなみに,下側のクラフツマンの色はオリジナルで,ブルーチタンコーティング仕上げの物。
 
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MADE USA
果たして,この刻印がされる製品は何時まで続くのだろうか…?
 
 
 
本日のオマケ!
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Weraからギヤードレンチの新製品が出た。
3月4日に発表されたJOKERという製品で,オープンエンド側に特徴がある。ギヤレンチ系工具は日々進化を続けているようで,この工具の売りはオープンエンド部の抜け止め機構とグリップ性とラチェッティング構造のようだ。詳しくはhttp://www-us.wera.de/wera-tv_us.html?&no_cache=1でビデオをみてください。まぁ,これも間違いなく?台湾製だろうけどねぇ(苦笑。
 
 

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